落ち気味

「まあ適当にやっとるわあ」子供を胸に抱いて彼は言っていた。
仕事についてどれだけ大変か語るのが常になっていた自分にとっては
逆に衝撃だった記憶がある。
え。それだけ?みたいな。
でも、どれだけ一生懸命やろうと報われない現実はあるわけで、
それに対して未練、卑屈になることは心の健康によくない。
一度どん底を味わって、以前よりも自分の思考の中で仕事のウエイトを意識的に下げている。
運動部をやっていたせいか、自分をいじめてストイックにがんばるくせがついている。
がんばっただけ成果がある。と思い込んでいた。
が、そんなことはない。正当な(と自分で思い込んでいる)評価、報酬、やりがいはマボロシ
無駄な労働はなるべく避けて、気配を消して、無機質なマシーンになる。
それがカシコイ?そんなまわりの雰囲気にまた嫌気がさす。
人脈と権力と要領、そんな見えないチカラが必要な世界。
「まあ適当にやっとるわあ」と言えるくらいがちょうどいいんだろうな。
あースッキリしたい。