マークーがルーデー

富山にはそんな場所が沢山ある。散居村。田んぼの真ん中に立派な家が建ち、防風林で囲まれて、隣の家に回覧板を運ぶときは軽トラックに乗る。
東京から富山まで飛行機で羽田〜富山。集まった仲間は福島、滋賀、神奈川、東京と皆遠くから来た。事情で親族のみの結婚式になった友達の結婚式に飛び入りした。メーリングリストからその友達のみ秘密裏にはずし、準備した。本当にこんなに集まるとは思わなかった。
前日からコテージに集まって、懐かしい話に花が咲いた。昔のままの下宿に集まっていたメンバーだ。ちがっているのは似た顔の小さい子供と奥さんがいることくらいかな。あんなヤツだったのに子供の手を引いていたりする。親になった違和感とほほえましさがなんか心地よい。鍋のうまさも昔と変わらず、最後はめちゃくちゃになる。おかげで次の日はみんなゲリ。
みんなが集まっていることがバレないように個別にビデオレターを撮り、編集をする。式場に集まったところでまた全員でぎりぎりまで編集して、式場の係りの人に渡す。「おめでとう〜やっぱりきちゃった」登場。式場の人が必死に時間を作ってくれて、こっちのわがままを丁寧に聞いてくれて本当にありがたかった。客商売の鏡を見た。
心配した出席者の反応も悪くなったし、びっくりも大成功。実質10分くらいの出番だったけど、君のその顔が見れただけで来た甲斐はあったよ。
涙でゆがんだ笑顔といつもと違って自分から握手を求めてきた姿が印象的だったよ。